サイトアイコン 株式会社青木電氣

ブレーカーの増設のための電気工事

 

分電盤と言われると、ピンと来ない人も多いでしょうが、ブレーカーというと想像できる人も多いのではないでしょうか。ブレーカーは、取り込んだ電気をそれぞれの部屋に分岐するために設置されているものです。

 

それぞれに分岐することで、一つのトラブルが起きても、ほかの電気の接続に影響することなく、電気の供給を守ることができます。コンセントと照明を分岐させることで、一つの場所で電化製品を使い、ブレーカーが落ちてしまっても、ほかの部屋には影響せずに済みます。

 

今回は、そのようなブレーカーの増設のための電気工事についてお話ししたいと思います。ブレーカーを増設する工事を依頼するとなると、大掛かりな電気工事をイメージするかもしれません。

 

しかし、作業内容をすることで必要なブレーカーを増設し、適切な配電を行うことができるようになります。

 

標準回路と専用回路

ブレーカーは、標準回路と専用回路に分かれ、エアコンなど1000Wを超える電化製品は、専用回路が使われます。
しかし、専用回路はブレーカーによって、数が決まってしまいます。

 

このため、電化製品を増やしたいと思っても、すでに専用回路に使用する余地がなければ、増設のための電気工事が必要になるのです。
ただし、増設する余地がない場合や、200Vのコンセントを増設する場合などには、ブレーカーを増設することができません。

 

また、ブレーカーの寿命を超えている場合にも、増設のための電気工事を行うことができず、寿命を超えている場合には、ブレーカー自体を交換する必要があります。

 

増設の費用は?

ブレーカーを増設するための電気工事にはどれくらいの費用が掛かるのでしょうか。

 

あまり日常的にブレーカーを触ったり、増設を検討したことがない人にとっては、ブレーカーの電気工事自体がイメージしにくいものであり、費用の相場がわからないという人も多いでしょう。

 

ブレーカーを増設するための電気工事の費用の相場は
* ブレーカー内で増設する場合で約4,000円程度
* 新しくブレーカーを増設する場合で約8,000から1万円程度
* 分岐ブレーカーの電圧切替を行う場合で約2,000円から3,000円程度
* アンペアブレーカーを交換する場合で約6,000円から8,000円程度
です。

 

これらの費用のほかに、ブレーカー本体の費用や、出張費などが追加される場合があります。

 

また新しくコンセントを設ける場合には、配線のための工事が必要になり、約1万円から3万円程度の費用が掛かります。
具体的な費用については、見積もりをもらうときに詳しく聞くと良いでしょう。

 

ブレーカーを増設するときに注意したいこと

では、ブレーカーを増設するための電気工事では、どのようなことに注意しなければならないのでしょうか。

 

ここからは、ブレーカーを増設するための電気工事で注意しなければならないポイントを紹介したいと思います。

 

必要な増設をする

ブレーカーの使用量は、あらかじめ決められています。このため、ブレーカーを増設しようと思っても、必要な増設を適切に行うことがポイントです。

 

配電盤の容量を超えた電気の使用は、漏電や火災の原因になるため、避けなければなりません。

 

契約の確認

無理な電気の使用や増設をしないように注意するために、電気の容量を確認することが、ぶを増設するための電気工事で注意したいポイントです。

 

ブレーカーは、左側にアンペアブレーカーと呼ばれる50Aなどと記載されたもの、真ん中に漏電遮断器、右側に安全ブレーカーである分岐ブレーカーという構造がほとんどです。

 

ブレーカーには使用できる電気の容量が決められています。このため、漏電ブレーカーやアンペアブレーカーが増設に耐えられるかどうか、契約している円力を確認する必要があります。

 

設置

分岐ブレーカーに空きがなければ追加して設置しなければなりません。
追加して設置するときに、設置の空間がない場合などでブレーカーを空中に設置する業者があります。

 

しかし、ブレーカーをしっかりと固定しないことは、漏電や火災に繋がることがあり、危険です。
このため、ブレーカーを設置するときには、しっかりと固定して設置してもらうようにしましょう。

 

またブレーカーが不安定だからと言って、自分で固定することは危険を伴います。ブレーカーの設置や作業は必ず専門の業者に行ってもらうようにしましょう。

 

増設のための電気工事のポイント

ここまでブレーカーの増設ための電気工事で費用や注意点を紹介しました。ここからは電気工事を依頼する業者選びのポイントを紹介したいと思います。

 

電気工事は、誰でもできるものではありません。このため、安心して信頼できる業者を選ぶことが大切です。

 

資格

電気工事を行うためには、電気工事士という資格が必要です。
このため、電気工事を依頼する業者がきちんと資格を持っているかを確認することがポイントです。

 

資格がないまま電気工事を行うことは決まりに反するだけではなく、作業する人にも、設置されたブレーカーにも、危険を伴うことになります。

 

専門の知識と技術がある業者に、ブレーカーの増設のための電気工事を依頼するようにしましょう。

 

見積もり

ブレーカーの増設のための電気工事を業者に依頼するときは、必ず見積もりを取り、発生する費用を確認することがポイントです。どのような工事を行い、費用がいくら掛かるのかを把握してから電気工事を依頼するようにしましょう。

 

工事の内容が希望するものであるか、ブレーカーの増設にあたって容量に無理はないかなど、あらかじめ説明を受けてから依頼することがポイントです。

 

また料金についても、実際の作業が始まるまでに追加料金や出張料がどのように発生するのかをきちんと把握しておきましょう。

 

まとめ

ここまで、ブレーカーの増設のための電気工事について詳しく紹介しました。
家電製品を増やすために、ブレーカーを増設しようと思う人は少なくありません。

 

しかし電気工事のことはよくわからないし、少し危険でも使えればいいと思う人もいるかもしれません。しかし、ブレーカーの増設ための電気工事は、容量や設置に無理があれば、漏電や火災の原因となり危険です。

 

またブレーカーが浮いたままであったり、適切に設置されていない場合も危険です。
紹介したポイントを押さえて安全な電気工事を行いましょう。安全な電気工事は資格を持った業者に依頼することがおすすめです。