コンセントが足りない!そのようなときに解決する電気工事とは
コンセントは増設できる
時代やライフスタイルの変化に伴って、以前より使用する家電が増えた人も多いのではないでしょうか。
そのような家電にとって欠かせないものがコンセントです。家電を増やすと、コンセントの数が足りなくなったり、欲しい場所にコンセントがなかったりすることが起きます。またブレーカーが落ちてしまうこともあるでしょう。
そのようなときには、適切な電気工事を行うことでコンセントを増設できることを知っていますか?
今回は、コンセントを増設するときに知っておきたいことや費用などについて紹介します。
電気工事で解決する方法とは
コンセントの数が足りないと、タコ足配線になったり、延長ケーブルを使ったりすることになります。
しかし、1つのコンセントだけに負荷がかかると、ブレーカーが落ちてしまうことがしばしばあります。また、漏電や火災の原因になる場合もあり、危険性が高まります。
このようなときには、適切な電気工事を行いコンセントを増設すると解決します。
では、ここからは電気工事でコンセントを増設する方法について解説します。
差し込み口の増設
コンセントの口数を増やす電気工事は、コンセントの増設のなかでも比較的簡単な電気工事です。
すでにある電気配線はそのままにして、新しいコンセントを繋ぐだけで増設が可能です。
多くの電源が必要になる場合には、口数の多いコンセントを増設すると良いでしょう。また、パソコンの周りにコンセントを増設する場合には、機器に合わせてLANコンセントなどを増設することもおすすめです。
注意したいのは、差し込み口は増えるものの、建物全体として使える電気の量が多くなるわけではないことです。そのため、消費電力の多い家電を使うためにコンセントの差し込み口を増設する場合には、電気の容量を超えないか確認しましょう。
電気配線から分岐させる
電気配線から分岐させれば、新しい場所にコンセントを増設する電気工事も可能です。
この電気工事では、すでにある電気配線から分岐させコンセントを増設します。
多くの場合では、1回路で分岐できるコンセントは、4つから5つ程度です。
ただし、電気配線から分岐してコンセントを増設する電気工事の場合でも、建物全体として使える電気の量は変わらないため、注意が必要です。
そのため、ブレーカーが落ちてしまう可能性があります。
配線を引く
電力を多く使う家電を設置したい場合など、建物全体で使える電気の量を増やしたい場合には、分電版から配線を引く電気工事が必要です。
分電盤に容量が残っていれば、増設したいコンセントまで配線を引く電気工事を行うことで増設できます。ただし、分電盤に容量がない場合には、新しく分電盤を設置するか、分電盤を交換する電気工事を行う必要があります。
配線を引く方法は、使える電気の容量は増えますが、電気工事にかかる費用が高くなる場合が多いです。
コンセントを増設できない場所もある
電気工事さえすれば、どこでもコンセントを増設できるというわけではありません。
水がかかりやすい場所は、感電の危険があるためコンセントの増設はやめましょう。また漏電の可能性がある場所にはコンセントの増設はできません。
キッチンでは、シンクやコンロ周りには、コンセントの増設はできないと考えましょう。洗面台などでも、水がかかることが予想できる場合にはコンセントの増設は危険です。
電気工事でコンセントを増設するときには、水がかからないなど安全な場所に設置するようにしましょう。
依頼先は
コンセントの増設をすれば暮らしが快適になると考えて、自分でDIYしようとする人がいます。しかし、コンセントの増設など、電気配線の工事には、電気工事士などの資格が必要です。
資格を持たずに配線などの電気工事を行うことは、法律に反するだけではなく、感電や火災の原因になるため大変危険です。
コンセントを増設したいと思ったら、電気工務店など、電気工事の専門家に工事を依頼するようにしましょう。
費用は
電気工事でコンセントを増設するときの費用は
・差し込み口を増やす場合、約5,000円程度から
・すでにある電気配線から分岐する場合、約12,000円程度から
・分電盤から配線を引く場合、約16,000円程度から
がおおよその費用です。
ただし、増設するコンセントの場所や、配線や分電盤の状態などによって費用は異なり、電気工事を行えない場合もあります。
電気工事が可能であるか、どの方法がコンセントを増設するために望ましいかなどは、専門の業者に相談して決めると良いでしょう。
費用のポイントは距離
コンセントを増設するための電気工事の費用は、電気配線の距離によって異なります。電気配線は1mあたりで単価が設定されていることが多いため、配線を引く場合には、電気配線の距離が短ければ費用が少なく、電気配線の距離が長ければ費用が大きくかかるのです。
また配線が壁や床下などに埋め込まれているなど、複雑な場合にも費用が多くかかることがあります。
ほかにも、すでにある電気配線やコンセントが劣化している場合では、劣化を放置して電気工事を行うと危険であるため、交換などの対応が必要なことがあります。
賃貸物件では
基本的にすでに電気配線がある建物であれば、コンセントを増設することは可能です。
しかし、賃貸物件の場合では、管理会社や貸主の許可なくコンセントを増設するための電気工事を行うとトラブルになる可能性があります。
賃貸物件でコンセントを増設したい場合には、管理会社や貸主に相談し、電気工事を行っても良いか許可を取るようにしましょう。
まとめ
時代やライフスタイルの変化に伴って、使用する家電にも変化が起きています。充電が必須なものが多かったり、近年電気を必要とする家電の数が増えたりしたという人も多いでしょう。
そのような変化に伴って、コンセントが足りなかったり、この場所にもコンセントが欲しいと思ったりすることもあるのではないでしょうか。
専門の資格を持つ業者に依頼して電気工事を行えば、コンセントの増設は可能です。コンセントの口数を増やしたり、配線を引いたりする以外にも、分電盤から電気配線を増やす方法があります。
しかしいずれの場合も電気工事は必ず資格を持つ業者に依頼し、建物で使える電気量や適切な増設方法などに注意して行ってもらいましょう。
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